地域興しに懸ける菰野町の人々
6月8日(日)には、菰野町郷土研究会に呼んでいただいた。この地の文化と歴史研究の講演会は私の時点で488回目。代表幹事の中村さんが50年前に私が出版した『鈴鹿山系の伝承と歴史』(新人物往来社)を読んでいただいたご縁である。
読まれた本は、私が御在所岳中道の登り口にあった山小屋の主人佐々木氏に贈呈したものであった。主が亡くなって、何時もそこに出入りしてみえた世界の岩場ガイドで知られる増井氏に渡ったものを中村氏が借りて全ページコピーを取って読んでいただいての依頼であった。
今回の演題は著書と同じ故、山系中の峠を越えて戦国末期の天下取りや危機時退路に利用した…信長・秀吉・家康その他佐々木氏や島津氏の姿を語らせてもらった。聴講いただいた方の中には先の増井氏や御在所ロープウエーの森氏も参加してもらっていた。結局、10時からの講演後、昼食を始めあちらこちらとご一緒し、最後は湯の山温泉街の町興しを依頼され奮闘中の森氏の昭和再現店や改造中のライブステージ場と廻り…近鉄湯の山駅まで増井氏に送っていただいて津に帰ったのは16時を過ぎていた。現在も次を見据えて尽きぬ夢を求め続ける若き時代に縁を得た皆さんとの実に楽しくも充実した一日を過ごさせてもらった。
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