手紙と写真から二冊の冊子ができた
81歳という年齢と、骨折や内臓疾患での手術がここ3年続いたため、何時時間切れになっても大丈夫なように机の引出しに詰め込んできた手紙や撮り溜めた写真の整理をし、膨れ上がった2冊の冊子ができた。一冊は『思い出の人々 さまざま』、もう一冊は『私の宝物 写真と手紙と人との出会い』と名付けた。
後者の最初は、25年ほど前からの知人でフランス国最優秀調理人のジェラール・ピエール・カバレロ教授と10年越しで実施出来た伊勢神宮詣と神宮神田訪問、そして志摩観光ホテルでの食事である。頁をめくると同ホテル60周年記念で宮崎英男(前)総料理長が調理師全員を壇上に上がらせての皆さんへの挨拶の写真と氏からのお手紙、次頁は高橋忠之(前々)シェフからの手紙が続く。鳥羽国際ホテルの村岡諒一(前)総シェフ時代にいただいた、昭和46年9月の天皇・皇后両陛下行幸時の金縁取りの献立とガリ版刷の調理内容説明書も私の宝だ。
第61回と62回の遷宮に伴う白石曳きやお木曳の写真、外宮遷儀で特別席に座らせていただいた写真と続く。昭和63年の暮れに第264ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世に数名で謁見させていただいたもの、帝国ホテル村上信夫料理長と30代後半からご縁をいただいた記録からムッシュを偲ぶ会の写真。その他では、三国連太郎氏の講演会を学園で開いたり、立松和平氏と一緒に御在所岳を歩いた記録もある。勿論私を育ててくださった高校時代と大学の恩師ご夫妻とのご縁の数々、大学山岳OB部会や三重県の登山仲間、中学の同窓生の思い出までとさまざまな写真に私の歩んだ姿がうかがえる冊子となった。
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